Ars Nouveau(アルス ヌーボー)は、魔法を作って使ったり様々な特殊効果を持つ儀式が行える大規模な魔術Mod。
追加される要素はたくさんあり、カラフルな木々があるバイオームや、かわいげな魔法生物、食べ物、装備、ポーション、エンチャント、テレポートできる巻物など様々な特殊な効果のあるアイテムが追加される。
さらには、魔法生物を使った自動化やストレージ機能などもあり、魔術をテーマにした多機能Modといえる。
比較的有名なModではあるが、大規模であるため全ての要素を理解している人は意外と少ないのではないのだろうか(私も知らない)。
今回は、このMod全体の概要をできるだけわかりやすく整理してみた。
バージョン
今回解説する内容は、本体バージョン1.19.2~1.20.1に対応。
ATM9、FTB Skies、DawnCraft(ver2.0以前)など結構色々なModパックに含まれている。
バージョンによる違いでは、本体バージョン1.19辺りで結構色々な機能追加がされたようで、1.19以降でできることが1.18ではできないことが結構たくさんある印象がある。
1.20でもアイテムや機能は増えているが1.19とそこまで大きな違いはない印象。
※バージョンによって内容が違う場合があります。
日本語化
日本語化されている。
一部の新しめな要素やアドオンModによって追加されるアイテムなどは日本語化されていないものも。
※このModは英語の情報も多いため、記事中では英語名も併記しています
遊び方
こちらの記事をどうぞ。
CurseForgeアプリなどの外部ランチャーアプリを使うのをオススメ。
チュートリアル本
「使い古されたノート」(1.18以前では「おぞましいノート」)というアイテムを、本とラピスラズリでクラフトできる。
日本語化されているためどんな要素があるのかを確認できるので作っておくと良い。
ただ大規模なModなので、ちょっと情報が多すぎて何から手をつけていいのかがわかりづらめではある。
Modの大まかな要素と進め方
図にすると概ねこんな感じになると思う。(色は特に意味無し)
注入チャンバーやエンチャント装置は大体何をするにも必要になるが、右側の要素はお互いの関連性は薄い。
たとえばこのModは魔法がメインだと思っている人もいるかもしれないが、魔法に全く手を付けなくても自動化やストレージを触りはじめることができる。
ソース管理や儀式については、どれかと密接にかかわるというよりは使うところで使う、という感じ。
よく出てくるアイテム
注入チャンバー(Imbuement Chamber)
色々なアイテムを別のアイテムに変換する設置型のアイテム。
- レシピによっては台座が必要になり、斜めを含む隣接する周囲1マスに最大8つの儀式の台座(Arcane Pedestal)を置く
- 台座は周囲に置くアイテムの数だけ必要で、置くアイテムがないレシピは台座は不要
- 台座に置くアイテムの場所・順番は関係なし
- アイテム変換には時間が掛かるが、周囲に置いたアイテムはなくならない
- ソースが入ったソース瓶を使うことで速度を上げられるがなくてもOK
エンチャント装置(Enchanting Apparatus)
色々なアイテムを別のアイテムに変換する設置型のアイテムで、注入チャンバーの上位版のようなもの。
魔法用防具の強化やエンチャントの付与にも使う。
- エンチャント装置の下には、儀式コア(Arcane Core)を置く必要がある
- 周囲3マス以内に最大8つの儀式の台座(Arcane Pedestal)を置く
- 台座に置くアイテムの場所・順番は関係なし
- アイテム変換は割とすぐ終わるが、周囲に置いたアイテムはなくなる
タブレット(Tablet of xxx)
儀式をするための消費アイテム。
天気を変えたり、モンスターを召喚したり、アイテムを作ったりなど様々な種類がある。
儀式用火鉢で使う。
どんな儀式があるのかは使い古されたノートの「儀式」の項目から確認できる。
儀式用火鉢(Ritual Brazier)
儀式をするための設置型アイテム。
タブレットを右クリックして使う。
グリフ(Grygh)
魔法を作るのに必要な、魔法の欠片のようなもの。
70種類以上あるグリフの中から使いたいものを組み合わせて魔法を作る。
魔法には、戦闘用以外にも光源、採掘、移動、収穫など様々な便利効果がある。
どんなグリフがあるのかは使い古されたノートのティア1~3グリフの項目から確認できる。
初期状態ではいくつかのグリフだけが習得済みになっており、その他はスクライブテーブルで作成して使うことで習得できる。
スクライブテーブル(Scribe's Table)
魔法を作るのに必要な作業台。
スペルブックを持った状態で右クリックすると作りたいグリフの一覧が表示される。
ソース瓶(Source Jar)
様々なアイテムの動力源であるソースを保管・供給できる設置型アイテム。
工業Modでいうバッテリーに近いもの。
ソースリンク(xxx Sourcelink)
種類に応じたアイテムをソースに変換してソース瓶に収容する設置型アイテム。
工業Modでいう発電機のようなもので、各種ソースリンクの近くで特定のアクションがあるとソースが生成されて近くのソース瓶に収容する。
以下の種類がある。
- 獄炎のソースリンク 近くの可燃物をソースに変換
- 菌糸のソースリンク 近くの食べ物をソースに変換
- 醸造のソースリンク 近くのポーション瓶に入ったポーションをソースに変換
- 植生のソースリンク 近くで作物や木の成長があるとソースを生成
- 生命のソースリンク 近くに動物の子供がいるか、モブが死ぬか繁殖するとソースを生成
使い古されたノートの「ソース」のカテゴリから詳しい説明を確認できる。
特定の素材を使ったりファミリアの自動化と組み合わせるとより効率的に貯められる。
ファミリア(使い魔)
ファミリアは、このModにより追加される友好的な魔法生物。
それぞれが役割を持つ。
2種類のテイム(拘束の儀式とお守り)
ファミリアを使う方法には以下の2種類がある
- ファミリアの近くで拘束のタブレット(Tablet of Binding)を使った儀式をするとバウンドスクリプトが手に入り、スペルブックからテイムした状態のファミリアを召喚できるようになる。
近くにこの状態のファミリアがいると、ファミリアごとに異なるバフ効果がある - 各種お守り(Charm)を使って召喚すると自動化のために働いてくれる。ファミリアごとに異なる自動化システムを構築できる
なので、自動化を進めたい場合は2の方法でファミリアを召喚する必要がある。
スターバンクル(Starbuncle)
青い耳(?)をしているリスのような生物。
金塊を近くに投げ捨てると拾いにきてスターバンクルの結晶をドロップして消える。
結晶はお守りなど色々なアイテムの素材になる。
輸送・仕分けの自動化のためにも協力してもらう。
ドライグミー(Drygmy)
小さなドワーフのような見た目の生物。
ウィルデンホーンというアイテムを投げ捨てると拾ってからドライグミーの結晶をドロップして消える。
ウィルデンホーンの集め方は後述の構造物内のウィルデンハンターか宝箱、ウィルデン召喚の儀式のいずれかから入手できる。
動物・モブドロップ自動化のためにも協力してもらう。
ワールスプリグ(Whirlisprig)
頭に葉っぱのようなプロペラが付いた緑の妖精。
近くで苗木を成長させるとワールスプリッグの結晶をドロップして消える。
成長させるときは骨粉を使うと良い。
農業・植物の自動化のためにも協力してもらう。
ブックワーム(Bookwyrm)
本の形をした虫(?)のような生物。
自然にスポーンするわけではなく、ブックワームのお守りを保管の書見台に使って召喚する。
敵対的ではない。
元々は、魔法の攻撃力増加・マナコスト減少の効果がある魔法用の(用途の薄い)ファミリアだったようだが、割と新しめのアップデートでストレージ機能を担当するようになった。
ウィクシー(Wixie)
ほうきに乗った小さくてかわいげな魔女。
こちらも自然にスポーンするわけではなく、ウィクシーのお守りを大釜に使って召喚する。
敵対的ではない。
自動クラフト・自動ポーション製造のためにも協力してもらう。
アメジストゴーレム(Amethyst Golem)
名前の通りアメジストの見た目をしたゴーレム。
こちらも自然にスポーンはせず、芽生えたアメジストの近くで目覚めのタブレットを使った儀式をして召喚する。
敵対的ではない。
アメジストの自動化のためにも協力してもらう。
生成される構造物とモンスター
構造物
Ars Nouveauが入っているとWilden Dens(ウィルデンの巣穴)と呼ばれる、この画像のような小高い丘が森林・雪原などに生成される。
1.20以降ではかなりレアな構造物になった模様。
丘の中にはウィルデン系の敵モブがいて2~3個のお宝チェストも置いてある。
丘の上には儀式用火鉢が埋まっているので持っていないならそちらも拾っておこう。
構造物探し用Mod(冒険者のコンパスやStructure Compass)が入っているなら構造物ID「wilden_den」で検索して探すことができる 。
敵モブ
このModによって追加されるモブで、上記の丘の中にもいる敵モブは以下の3パターンある。
- ウィルデンストーカー(Wilden Stalker) 森林バイオームにある巣穴で見つかる。人形のコウモリで飛んで攻撃してくる。ウィルデンウイングをドロップする
- ウィルデンハンター(Wildern Hunter) 森林バイオームにある巣穴で見つかる。大型の狼の姿で、狼を召喚して一緒に攻撃してくる。ウィルデンホーンをドロップする
- ウィルデンディフェンダー(Wilden Defender) 寒いバイオームにある巣穴で見つかる。トゲのあるシロクマの見た目で針を飛ばして攻撃してくる。ウィルデンスパイクをドロップする。
ウィルデンストーカーやウィルデンハンターを探しているのにこいつがでてきたら寒くない別のバイオームで探そう。
これらの敵は、ゾンビなどに比べると少し強めだが、多少の装備があれば序盤から戦える。
地下などでもまれにスポーンする(具体的なバイオームや高度は不明)。
ウィルデン系ドロップアイテムの入手法
ダンジョンのお宝チェストからもこれらの素材やファミリアの各種結晶を入手可能。
いくつかのドロップアイテムが集まればウィルデン召喚の儀式をすることで、ウィルデン系モブを召喚してより多くの素材を集めることができる。
ウィルデン召喚の儀式
ウィルデン召喚のタブレット(Tablet of Summon Wilden)を儀式用火鉢に使うと各種ウィルデンのモブをランダムに召喚できる。
また、ウィルデン召喚の儀式の際に、追加素材として各ウィルデンのドロップアイテムを1つずつ捧げるとボスモンスターのウィルデンキマイラ(Wilden Chimera)と戦うことができる。
ウィルデンキマイラは、ウィザー並に強力なボスで倒すとウィルデンの供物(Wilden Tribute)をドロップする。
アドオンMod
たくさんのアドオンModがあるのでいくつか紹介。
Ars Elemental
閃光のアークウッド、強そうなゴーレムのようなファミリア「フレアキャノン」、釣りの自動化ができる人魚のファミリア「サイレン」、新しいグリフ、タブレット、防具などを追加する、他に比べると少し規模が大きめのアドオンMod。
[Ars Elemental全体解説。Ars Nouveauの全体拡張アドオンMod]
Ars Creo
Ars NouveauとCreateの2つのModが前提となる小規模なアドオンMod。
スターバンクル用の回し車を追加する。
Ars Instrumentum
いくつかの便利アイテムを追加する小規模なアドオンMod。
[CurseForge - Ars Instrumentum]
Starbuncle Mania
スターバンクルがテーマの小規模なアドオンModで、スターバンクル用の装飾装備や、ソースを液体として管理できるようになるアイテムも追加される。
[CurseForge - Starbuncle Mania]
Too Many Glyphs
新しいグリフを追加する小規模なアドオンMod。
[CurseForge - Too Many Glyphs]
Ars Ocultas
Ars NouveauとOccultismに互換性を追加するMod。
まとめ
全体の概要としてはこんな感じ。
次回以降、より細かな解説やアイテムの使い方などを個別にテーマを設けて解説。
以下からどうぞ。
※順番に読まなくてもOK
- Ars Nouveau ②ブックワームのストレージ構築
- Ars Nouveau ③ドライグミーを使った動物・モブドロップ自動化
- Ars Nouveau ④ワールスプリグを使った農業・植物自動化
- Ars Nouveau ⑤スターバンクルの輸送・仕分け自動化
- Ars Nouveau ⑥ウィクシーのポーション作成とクラフト自動化
- Ars Nouveau ⑦アメジストゴーレムのアメジスト自動化
- Ars Nouveau ⑧魔法の使い方とマナを増やす方法
- Ars Nouveau ⑨魔法防具とスレッド
- Ars Nouveau ⑩エンチャンターの剣などの魔法と組み合わせて使うアイテム
- Ars Nouveau ⑪ファミリアを連れて歩こう
- Ars Nouveau ⑫ソースリンクとソースリレー
- Ars Nouveau ⑬村人との取引方法と取引メニュー紹介
- Ars Nouveau 番外編①魔法ゴーレム ウィールドウォーカー
- Ars Nouveau 番外編②ワープポータルを作ろう
- Ars Nouveau 番外編③透視の儀式でレア鉱石を集めよう