FTB Genesis(エフティービー ジェネシス)は、荒廃した世界に文明を取り戻すことがテーマの工業系を中心としたModパック。
クエストクリア型のModパックで、工業系のMod経験がないと進めるのは結構難しめ。
工業の他にも農業や魔術、冒険Modも含まれる。
序盤はシェルター内での生活が中心になるが、クエストを進めると探索や戦闘の要素も。
入っているModのほとんどをよく知っている人ならサクサク進められるかもしれないが、多くの人にとっては高めの難易度になると思われる。
色々試行錯誤しながら進めるのが好きな人にオススメのModパック。
私もまだ詳しくない部分が多いので解説というよりは序盤や主なシステムの紹介が中心の内容になる。
※序盤のネタバレを含みます
特徴
Nexa(ネクサ)という文明世界から荒廃した世界Elyria(イリリア)に送られることになったエンジニアであるプレイヤーがElyriaを調査し失われた文明を再構築する、というストーリーがある。
Modパックの紹介ページでは以下のような特徴が挙げられている(要訳)。
- 文明の再建 あなたの任務は荒れ地や文明のアーカイブに散在する失われたテクノロジーを使って文明を再建することだ
- サバイバルチャレンジ かつて栄華を誇ったElyriaの廃墟で、堕落し変異したモンスターと戦い、異次元生物と接触し、古代のテクノロジーを略奪せよ
- 遺伝子工学 廃墟と化した荒れ地を修復するため、作物を育種し、遺伝子を継ぎ接ぎし、遺伝子工学で生命を作り出せ
- 先端技術 高度なテクノロジー、難解なエネルギー形態、シミュレートされた現実を駆使して、滅びゆく惑星を救え
主なMod
注目すべきModとして以下が挙げられている。
- Electrodynamics(工業) 現実的な世界ベースの科学技術
- Nuclear Science(工業) エネルギー生産を新たな高みへと導く
- Ic2 Classic(工業) 作物を交配しより優れた新しい植物を作る
- GraviSuit & Advanced Solars(工業) 量子アーマー、パワー、飛行
- Applied Energistics 2(ストレージ) エネルギーを物質に変える
- PneumaticCraft(工業) 圧力で工場を動かす
- Mystical Agriculture(工業・農業) 木に実る資源を得る
- Productive Bees(養蜂) ユニークな資源収集
- Mekanism(工業) 資源処理の向上
その他、含まれているModで比較的有名なものは以下などがある。
- Apotheosis(多機能)
- Botania(魔術)
- Cyclic(多機能)
- FTB Chunks(地図)
- Immersive Engineering(工業)
- JEI(レシピ検索)
- Quark(多機能)
- RFTools(工業・多機能)
- SophisticatedBackpacks(バックパック)
入っているModの数は250以上。
プレイ雑感
個人的にプレイして感じたこととしては以下のような感じ。
- 独自の世界観やシステムが新鮮でワクワク感がある
- クエストを達成したときや新しいことが出来るようになったとき楽しい
- 序盤は行ける場所や手に入るアイテムが限られており難易度は高め
- 色々な工業系Modの知識があるか、英語の読解が得意だと有利
(クエストブックが日本語化できないので)。
どちらにも該当しない人には相当難しそう - Modパック独自のレシピや独自の攻略法が必要になる場合も
- 色々な工業系Modの知識があるか、英語の読解が得意だと有利
- 序盤に手に入る一部の貴重なアイテムをなくすと詰んでしまう可能性があるので注意
- 序盤は主に荒廃世界のシェルターとその中にあるSimulated Reality空間(シミュレートされた現実空間)で活動する。進めていくと探索や戦闘要素もある
- 戦闘面でも、強化されたモブや強力な毒を持つヘビの出現、スポナーの存在、序盤は強い装備を作るのが難しい、などがあり難しめ
改善してほしい点を挙げるとすれば、
- 軽度の放射線中毒の時に画面が見づらい。また、その時間が長い
- 一部のモブが、強いというよりはうっとうしくてストレスになるのがいくつかいる
この辺りは割と多くの人が感じそうなので、今後のバージョンアップで改善されたら嬉しいかも。
インストール方法
FTB Appから遊べるので、入っていないならまずはFTB Appをインストールしよう。
こちらの記事で「FTB Direwolf20」シリーズのインストール手順を紹介しておりこれと大体同じ。
FTB Appを起動したら「Browse」から「FTB Genesis」を検索してインストール・起動するだけ。
バージョン
今回解説するバージョンは1.4.0で、本体バージョン1.19.2に対応。
※比較的新し目なModパックなので今後もバージョンアップによって内容が変わる可能性があります
日本語化
日本語化されない部分は多い。
多くはMod個別の翻訳状況による。
FTB Genesisを起動したら地球のアイコンから言語設定に飛べるので 「日本語」 → 「Done」 を選択
画面サイズとメモリ設定
FTB AppのFTB Genesisのページの「Settings」から画面サイズやメモリの設定を変更可能。
※起動中は変更不可
ゲーム設定
見やすく&酔いにくくするために私は以下のように変更した。
※好みで調整して下さい
- 「設定」 → 「視野」 104
- 「設定」 → 「ビデオ設定」 → 「GUIの大きさ」: 2x
- 「設定」 → 「ビデオ設定」 → 「画面の揺れ」: チェックをOFF
- 「設定」 → 「マウス設定」 → 「マウス感度」: 35%
- 「設定」 → 「アクセシビリティ設定」 → 「視野の変化」: オフ
- 「設定」 → 「アクセシビリティ設定」 → 「自動ジャンプ」: オフ
システム紹介
Modパックの主なシステムを紹介。
クエストシステム
インベントリを開くと左上に表示される本のマーク(クエストブック)から開く。
クエスト画面左からカテゴリ一覧を開くことができ、最初に「Welcome」を見終わったら「Project Genesis」がメインのクエストラインになる。
序盤は「Getting Started」を主に進める形になる。
進め方がわからなくなった場合は、クエスト詳細に手がかりが書いてあることが多いので見直そう。
また、何度でも受注&報酬を獲得できるクエストがあり、バッテリーやAkashic Tome、Fertilizer(肥料)などは何度でもゲットできる。
(読むだけで)すぐにクリアできるタスクもある。
前提クエスト
多くのクエストには前提クエストがあり、一気に飛ばして先のクエストをクリアすることはできない事が多い。
クエスト詳細の左上に赤い矢印が出ているときはそこをクリックして前提クエストを先に消化しよう。
条件をクリアしているはずなのにクエスト達成にならない場合、これが原因かも。
Task Screen
電力の納品が必要なタスクはTask Screenを使う必要がある。
一度回収してから設置し直して右クリックするとメニューが開くので、「Task」で対象のクエストを選ぶと電力を供給できるようになる。
Akashic Tome
使うと色々なModのチュートリアル本に変化できる本。
「Reconnection」カテゴリ → 「Synthetic Aquisitions」 → 「Oops, I lost it」 のクエストをクリアすることで何個でも取得可能。
BotaniaやImmersive Engineeringは日本語化されているので作っておくと便利かも。
備蓄アイテム
シェルター内の棚においてある樽の中にいくつかアイテムがあり自由に使うことができる。
斧が作れたら樽を壊してまとめておくと良いかも。
その他、シェルター内に設置してある設備は自由に使って良いが、素材が足りなくて序盤では使えないものも多い。
水分
満腹度とは別に水分のゲージがあり、そのどちらもが満たされていないと体力が回復しない。
シェルター内にある水道の蛇口を右クリックすると瓶に水が貯まるので、そこにガラス瓶を右クリックすると汲めて飲むことができる。飲むと水分ゲージが回復できる。
水道からの水は多分無限っぽい。
なお、屋外の水は汚染されており飲むと一応水分ゲージは回復はするが、デバフを受ける悪影響があるのでよほど水に困っている時以外はやめておこう。
農業
この世界では土を耕しても作物を育てることができないため、シェルター内のSimulation Matrixという特殊な空間に農場を展開してそこで作物を育てる必要がある。
「Reconnection」カテゴリ → 「Emergency Repairs」 → 「Simulated Reality」 のクエストをクリアすると農場空間を展開できるようになる。
農業は主に「IC2 Classic」という工業Modの中の農業要素を利用する。
私もそこまで詳しくはないのだが大体わかっていることを以下にまとめてみる。
Crop SeedとCrop Sticks
「Crop Seed」という色々な植物の種や苗木が入った小袋が出てくる。
Ctrlキー長押しで中身をアイコンで確認可能。
このアイテムは、耕した土に「Crop Sticks」を刺して、そこに右クリックすることで植えられる。
育った植物は右クリックで通常の収穫、左クリックでCrop Seedとして収穫することができる。
交配システム
Crop Sticksを2個使って交差した骨組みを組むことで、隣接して配置してある植物が増えることがある。
また、2マス以上植物を隣接させていると別の種類の植物が生まれることがある。
この方法で様々な新しい植物を作ることができる。
このModパックを進める上で重要な要素。
とりあえず交配によってできた新種同士をかけあわせていけばどんどんティアの高いものは勝手にできていく。
肥料
「Fertilizer」を植物に使うと成長が速くなる。
Unknown状態の解析
「Crop Analyzer」を使って植物の状態を確認可能。
「Unknown」状態のCrop Seedを解析することもできる。
右クリックでメニューを開いてセットするか、スニーク+右クリックで直接解析できる。
バッテリーは消費される。
バッテリーはTask Screenを使うクエストで複数入手したりリチャージができる。
成長条件
このように特定の配置条件が整っていないと一定以上成長しない植物がある。
放射線/放射線中毒
私も完全には理解していないがどうやら以下のような仕様。
- 屋外のシェルターから離れた場所にいると放射線にさらされてしまい放射線中毒になる
- 被放射線量の状態は隠しパラメータの数値で管理されており、後々アイテムを使って確認できるようになる
- 被放射線量が一定を超えると、第1段階で画面がくすんだ色になる。これは時間経過で回復するが、結構時間はかかるのですぐ直したいなら死んだほうが速い。正直見づらすぎる
- さらに長い時間放射線にさらされると第2段階になり、徐々にダメージを受けてるようになって死んでしまう。序盤でこれを解決する方法は死ぬしかないっぽい
- 放射線中毒になっているときは自分がいる周囲の環境も放射線に汚染され、特に死んだ地点周辺は強い汚染状態になるっぽい
地図
FTB Chunksという地図Modが使われており、Mキーで地図を開ける。
Claimed Chunkの機能を使うと、指定したエリアへの悪影響を防げるっぽいが具体的にはよくわからない。
墓
デスするとその場にお墓が作られそこに持ち物が埋められる。
アイテムが散らばらないため時間経過でロストしない。
リスポーンするとその墓の鍵を持っているので、鍵を持って右クリックすることでアイテムを回収できる。
レシピ検索Mod「JEI」
用途がよくわからないアイテムがたくさん出てくるので、 調べたいときは以下のように「JEI」の機能を活用して調べると良い。
- インベントリのそのアイテム上で「U」キーを押して作れるものを確認する
- インベントリのそのアイテム上で「R」キーを押して作り方を確認する
- 検索欄に@から始まるMod名を入力してそのModのアイテムを検索
- クエスト画面や進捗画面を見て、そのModのクエスト・進捗を探す
- それでもわからないならMod名やアイテム名でググるしかない
お気に入り登録
インベントリや検索欄のアイテムのアイコン上で「A」キーでお気に入り登録ができ、インベントリを開いた時に画面左側に表示される。 再度「A」キーでお気に入り解除。
検索欄やお気に入りの欄は、画面サイズによっては表示できないことがあるので、表示されない場合はウィンドウサイズを広げてみよう。
序盤のヒント
序盤の行き詰まりそうなポイントのヒントなどをいくつか紹介。
クエストをクリアする順序や方法は、ある程度は決まってはいるが完全に固定というわけではないので、紹介する内容はあくまで私が進めた順序・方法の紹介になる。
※序盤のネタバレがあります。行き詰まってからこれ以下をみるのもあり
開始時
Nexa(ネクサ)からElyria(イリリア)につながるポータルに入るところから始まる。
ここにはポータル以外には特に何もない。
ポータルに入るとワールド選択画面に行くのでクリックして「Create」。
ポータルから出たらまずは、ターミナルにアクセスしろというタスクがあるのでシェルター中央の部屋の奥に行く。
シェルター外の荒野に入ってしまうと放射能で死んでしまうため遠くには行かないようにしよう。
ターミナルに触ると爆発して壊れてしまうがそういう演出なので焦らなくても大丈夫。
最序盤の流れとしてはこんな感じになりそう。
- 原木を集める → 作業台、木のピッケル
- 石集め、石のピッケル
- Dried Saltを屋外の水に浸して土を取得
- Task Screenと火力発電機を使って電力供給系のクエストを進める
- Simulation Matrixの農場を開放。食料を確保
- Sticky Resinを入手してHazmat Suit(放射線防護スーツ)を作成
Hazmat Suit系装備のフルセットが手に入ると外に出ても放射線中毒にならないので色々やりやすくなる。
Task Screenへの電力供給
先述の通り、電力の納品が必要なクエストはTask Screenを使う必要がある。
デフォルトで設置してある火力発電機の裏面をTask Screenに接する形に配置すると、ケーブル類不要で供給可能。
(使う機会は少ないかもしれないが)Task Screenはホッパーを取り付けてアイテムを納品することもできる。
Hazmat Suit(防護スーツ)作り
Hazmat Suit系の防具をフルセット装備することで、外に出ても放射線中毒にならなくなる。
素材となるRubber Ballの作り方は以下のような手順になる
- Simulation Matrix空間の開放
- 先述のCrop Sticksを使った交配システムでSticky Resin(Stickreed)ができるまでたくさん交配する
- Sticky ResinからRubber Ballを精錬
Stickreedは1つできたら隣接した1マスにCrop Sticksを2個使って十字の棒を立てていると隣のStickreedから増殖できる。
銅の入手
「Reconnaissance」カテゴリ → 「A Dangerous Path」 → 「Get to the Copper!」のクエスト詳細に書いてある。
X: -233, X: -120 の地点に「風化した銅」を使った建造物があるのでそこから入手できる。
風化した銅は、設置してある状態でそこに向かって斧で右クリックすることで銅ブロックに変化する。
鉄の入手
Crop Sticksを使った交配で生み出せるFerruという植物からIron Dustを収穫できる。
Ferruは植えてある土ブロックの下に鉄ブロックを配置しておかないと成長しない。
最初の鉄は、クエスト報酬の他、Amadron Tabletでレールから交換したり、屋外の鉄の柵を精錬して作ったりなど。
ネザーへの行き方
クエストブック「Reconnaissance」カテゴリ → 「A Dangerous Path」 → 「Activate the Portal」のクエストをクリアしてから、Infernoのシミュレート現実空間にあるポータルに入る。
クエストをクリアしていないとポータルが機能しない。
ネザーの方が資源がかなり豊富で出来ることが色々増えるので、できるだけこれを早めに目指したい。
Amadron Tabletの使い方
右クリックでメニューが開き、そこにあるメニューを交換できる。
メニュー上で右クリックすると注文+1個できる。
購入するにはあらかじめ、Amadron Tabletを持った状態で、スニーク+右クリックでチェストを指定して、そこに必要なアイテムを入れておく必要がある。
タブレット操作時に即時交換されるわけではなくて、注文後少し時間が経過するとドローンが出現し取引が自動で行われる。
より多くの発電
クエスト「Rehabilitation」→「Selective Breeding」→「Enhanced Farming」をクリアすると上位の農場空間がアンロックされ、そこにデフォルトで発電アイテムが設置してあるのでそれが使えるようになる。
「LV flux Converter」と「熱電発電機」の間にクエスト報酬の「発展ユニバーサルケーブル」を設置するだけで無限の発電として動いてくれる。
Crop AnalyzerやReusable Batteryを1個ずつセットして充電できる。
Botaniaの進め方
倉庫に「Mystical Flower Essence」がいくつかあるのでそれから各種「神秘の花」がクラフトできるようになっている。
「花の肥料」を土ブロックに使って生成してもOK。
キノコ+染料でもBotania製キノコができるのでそれで花びらの調合所を作れる。
ただし、「Boitechnology」カテゴリのクエストを進めるためには前提クエストをいくつか消化する必要がある。
Energizeraへの電力供給
EnergizeraはBotaniaのアドオンMod「Botanic Additions」のアイテムで、隣接したマスに電力を保有するアイテムが設置してあれば、そこから電力を吸収してマナに変換するアイテム。
このModパックではアイテムに限りがあるので少し使いづらめ。
デフォルトで用意されている火力発電機に繋いだ低圧線接続端子を隣接させると(ワイヤーなしで)電力が供給されてマナに変換できた。
エンドフレイムやハイドロエンプスはレシピがないので作れないように設定されている模様。