「ローグライク」「ローグライト」「ハクスラ」。 最近主にPCゲームでこういったジャンルをよく耳にするが具体的にどのような意味なのかがかなり曖昧だったため、自分なりに調べてまとめてみた。
※ 注意 ※
この記事ではあくまで、こういったジャンルに詳しくない人に大体どんなものであるかを紹介するためのものです。
ゲーム好きライターが調査を行った上でまとめていますが、ジャンルの解説には大いに主観が混じっていることをご留意ください。異論は大いに認めます。
また、ジャンルの誤用を指摘する意図はありません。
忙しい人向けのまとめ
- ローグライク 以下のようなゲーム性を持つゲーム
- 死んだらダンジョンのはじめから。成長させたレベルや持ち物などを失う
- ランダム生成ダンジョン・ランダムな敵や出口の配置
- ランダムなドロップアイテム
- 限られたリソース(限られたHP・MPとその回復手段、取捨選択が必要なアイテム)
- 時間制限もしくはターン制限
- 持ち帰ったアイテムやお金による基地建設、新たなアイテムやステージのアンロック
- 代表的なところでは「不思議のダンジョン」系
- ローグライト ローグライクのゲーム性を部分的に持つゲーム
- ハクスラ 敵を倒したり装備を手に入れることで強くなれる成長要素があるゲーム。
詳しい意味とゲームタイトル例
ローグライク(Rogue-like)
元々の意味は、「Rogue-like」つまり「ローグ(Rogue)」というゲームに似ているゲームのことであるようだ。
ただ少なくとも私の周辺にはRogueをプレイしたことのある人はおらず、今ではこれ自体が独自の意味を持つ言葉になっているのではないだろうか。
ゲームタイトル例
- トルネコの大冒険シリーズ
- 風来のシレンシリーズ
- 片道勇者
- Slay the Spire
- Noita
後半のタイトルは、ローグライトと呼ばれることもある。
ローグライト(Rogue-lite)
どこからがローグライクでどこからがローグライトと呼ぶかは厳密に線引きされていない、かなり曖昧な定義。
ゲームタイトル例
- Cult of the Lamb (カルトオブザラム)
- Terraria (テラリア) ローグライトと呼ばれることは少ないが、ランダム生成のダンジョンに潜ってアイテムを手に入れる、死んだら持ち物を失うモードがあるなどもローグライト的だと言える
- Escape from Tarkov (タルコフ) 公式がローグライトを自称していないこともありそう呼ばれることは少ないが、先述の要素をいくつか持っているためローグライトFPSとも言えそうだ
ハクスラ
「Hack and Slash」 Hackは「叩き切る、切り刻む」、Slashは「切る・斬りつける」の意味。
たくさんの敵や強敵を倒すこと主目的とするゲーム性で、アクションをより細かくカテゴライズされたもの。
ローグライク/ローグライトのゲーム性を部分的に持っていることが多い。
基本的にプレイヤーキャラクターや装備などに成長・強化要素を含む事が多いため「アクションRPG」に近いが、ストーリー性・キャラクター性よりもむしろ敵を倒すアクション性にフォーカスしていると言える(ストーリー性が必ずしもないわけでは無い)。
主に海外のゲームに対して付けられるジャンルで、日本のゲームに対してハクスラとジャンル付けされることは少ない。
また、ローグライトと同様に、比較的曖昧な定義ではある。
よくあるゲームシステム
ハクスラと言われるゲームによくあるシステムでは以下のようなものがある。
- プレイヤーの成長
- プレイヤーの基礎ステータスの向上
- 装備の強化
- スキル/スキルの強化
- アイテム・要素のアンロック
- レアなお宝や装備品のドロップ
- 死んでもプレイ内容がすべて失われるのではなく、全部もしくは部分的に引き継がれる
ゲームタイトル例
- ディアブロシリーズ
- Torchlightシリーズ
- Path of Exile
- 三國無双などの無双系ゲーム
- モンスターハンターシリーズ
- ヴァンパイアサバイバー系ゲーム
その他のマイナーなジャンル
これらは主にPCゲームや海外のゲームに対して使われるソウルライク(Souls-like)
ダークソウルに似たゲームのこと。
また、ダークソウルが高難易度アクションゲームであることから「高難易度アクション」の意味あいで使われる事がある。 ダークソウル自体は3DアクションRPGであり、ハクスラ、ローグライト的な要素を持つ。
脱出シューター、タルコフライク(Tarkov-like)
Escape from Tarkov(タルコフ)に似たゲームのことで、特定のステージに10名前後のプレイヤーがマッチングしアイテムを奪い合うPvPvEのFPS。
タルコフ自体はFPS(3Dアクション)でありこちらも、ハクスラ、ローグライト的な要素を持つ。
ヴァンサバライク、ヴァンパイアサバイバーライク(Vampire Survivors-like)
ヴァンパイアサバイバーに似たゲームシステムのことで、敵が大量に出現する見下ろし型2Dアクションゲームのこと。
このゲームのシステムが評判が良く、よく似たシステムのゲームがいくつか後発で出て定着した。
メトロイドヴァニア
2Dのダンジョン探索型アクションのこと。
基本は横スクロールで、階層(2階以上、あるいは地下)のある広いマップの探索要素がある。メトロイドとキャッスルヴァニア(悪魔城ドラキュラの海外版タイトル)というゲーム名前が元であるようだ。
デッキ構築型ローグライク
Slay the Spireから大きく人気が出始めたジャンルで、手札が自分の行動の選択肢となり敵と戦いながらダンジョンを攻略する。
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